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    アートって…

  • 2015-09-04
  • artbuzz


    百瀬さんの奥様の鳥取絹子さんが翻訳した本を借りて読みました。

    巨大化する現代アートビジネス
    ダニエル・グラネ&カトリーヌ・ラムール著
    訳:鳥取絹子  解説:宮津大輔  発行:紀伊国屋書店

    絹子さんに感想を求められて、
    う〜ん、世界のアート業界は熾烈、厳しい、パワーゲームみたい、
    とお子様的発言をした私ですが、
    この本の中のインタビューから、
    ひとりの若い評論家、キューレータ、
    ニコラ・ブリオーの言葉を抜粋。


    〜 私がアートを定義するとすれば、
    「世界との新たな関わり方を生み出す活動」かな。
    現代アートが嫌いな人は、自分が常識だと確信していることを覆されたくないのです。
    そう言う人は、世界がどう動くのか前もって知っていると信じている。
    ところがアート作品は、私たちを取り巻く世界の儚さを示してくれます。
    そういう既成概念を壊すのがアーティストですからね。
    私は、アート作品を前にしているとき、
    なぜこの作品に心が動かされるのか考えるようにしています。
    それこそが、人が感じることのできる最も繊細で、高度な感覚です。
    新しさや、得られる利益だけで興奮している人は沢山います。
    しかし強さのない興奮は、喜びのない官能と同じなのです。




    この本は、日経新聞の書評で大きく取り上げられたそうです。
    ご興味のある方は、ぜひ読んでみてくださいね。



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    マルタさんのこと その2

  • 2015-04-21
  • 京都在住の陶芸家、マルタさんからメールが来た。
    ずいぶん前から彼女が温めていた構想に、
    ちょっと前にチャンスがやって来た。

    まずはマルタさんの 「 デイケアセンターのプロジェクト 」 、そのはじまりです。

    04222

    病院や高齢者の集まる場で、創作という種をまき、
    新しい関係をつくる喜びを伝える。


    人は言葉以外に手で触れ、手で表現して目で感じます。

    これは生まれたときから私たちの基本的な行為だとおもいます。

     物と自分の手や目との関係は大きな好奇心を生み、自分の存在と新しい関係を紡いでいきます。

    一度、手で作られたものは心の中にあたらしい存在が生まれるのでしょう。

    人は病人でも老人でも生きているかぎり、

    自分の中にそういう新しい関係が必要なのではないでしょうか。


    (マルタさんのテキストより抜粋)


    rokuro

    長い人生を歩いてきた人たちの手。
    いろいろなものを生み出し、育み、抱き、支え、送り出し、手放し、そしてまた生む。

    mfa5


    小さなひとつの部屋が、創る現場、になりました。
    椅子とテーブルしかなかったけれど、
    まず最初にマルタさんは、段ボール箱を組み合わせて家具を作りました。
    そしてそこは、創作の作業場、工房、アトリエに変身!

    mfa1



    世界を動かすような大きなことも、
    身の回りの些細で小さく見えることも、
    同じ。

    そう見えたら、自分ができることをまずやる。

    その行動は、
    誰が見ていても、誰も見ていなくても、
    同じ。

    道とは、一歩から始まるもの。

    進め、マルタさん!

    04221

    みんな活躍中

  • 2015-04-15
  • 04152

    これはな〜んだ?

    もう20年近くお仕事をご一緒している版画家の福本倫さん。
    私たちの出会いは、パリ!〜 でした。
    そう、20代から福本さんはパリ在住で、
    一版多色刷銅版画という手法の作品を作っています。
    今は東京を拠点に制作発表をしています。

    その倫さんの作品が、このたび商品パッケージになりました。

    タリラ〜ン!
    04152
    連続!

    倫さんの出身地、広島のメーカーの海苔のパッケージです。
    すてきでしょ!

    お多福海苔㈱ のオタフクノリスペシャル。
    有明海産、一番つみ海苔!
    化学調味料100%無添加!
    こだわりの本みりん、フランス、ロレーヌ岩塩、ほか使用の
    ひと味違う味付けのりです。

    04153
    おむすびと一緒。


    倫さんのコンセプトは、

    「すべての生命のはじまりは、円」

    です。

    作品をパッケージに採用したこの会社は、
    かなりのセンスですよね。
    お味はとてもおいしいので、広島や関西の方はもちろん、
    お取り寄せできると思いますので、関東からもぜひご賞味くださーい。
    ちょっとしたプレゼントにも、気が利いていて最適と思います。
    倫さんは5月に銀座で個展があります。
    こちらはまたご紹介しますね。


    そして、6月には百瀬恒彦さんの写真展を表参道の
    プロモアルテギャラリーで行います。
    百瀬さんとのお仕事も回数を重ねてきました。
    去年のちょうど今頃には、外苑前のときの忘れものでポートフォリオの発行記念展をしました。
    一年はあっという間ですね。

    6月のプロモアルテの個展では、
    またまた、みなさんのポートレイトを撮るイベントも致します。
    このチャンスにぜひ、スペシャルな一枚を残してくださいね。

    百瀬さんはカトリーヌ・ドヌーヴなどの有名俳優から
    マザー・テレサまでのポートレイトを撮った写真家です。
    私も奇跡の一枚♡を撮っていただいて、
    現実 ×100万倍の記念写真ができました〜
    作品はもちろんですが、
    百瀬さんのお人柄にもぜひ触れていただきたいなと思います。

    あ、そうそう、
    百瀬さんは、T-boran の森友嵐士さんの新しいアルバムジャケットの
    写真も撮るそうです。
    森友さんは百瀬さんの個展には必ず来て下さる百瀬ファンのおひとりです。


    さて、そして近日、明後日からは、
    田園調布の器・ギャリラーたち花で、
    若手陶芸家の合志真由子さんの個展が始まります。
    合志さんの器は、雰囲気があってしかも使いやすい。
    九段下のスタジオ、プロトマニアで皆さんにお茶を出す時にも使っています。
    ご本人はとってもチャーミングな女性です。
    こ〜んな妹がいたらなぁって思っちゃうような。
    (本当はムスメに近い姪っ子くらいの年齢差なんですけど!!)
    04154

    田園調布は渋谷から電車で10分ちょっとです。
    都心から遠い郊外のイメージがありますが、
    とっても近いのでぜひ遊びに来て下さいね。
    ギャラリーは駅から徒歩1分くらい!
    お待ちしています。

    IMG_7228.jpg
    桜の花吹雪の中、季節は新緑へ。



    創作ができること〜陶芸家 Marta さんのこと

  • 2015-03-20
  • 陶芸家とお仕事をご一緒することが多い昨今、
    京都在住のポルトガル人アーティスト、クリスティーナ・マルさん、
    私はマルタさんと呼びますが、
    彼女には出会った時からとても親近感を感じ、
    たまにお会いして話す時には、
    言葉の向こうに広がる世界を含めた豊かな会話と交流を楽しみます。

    彼女の制作するものは、器にとどまらない表現された作品となって、
    いつも刺激的。
    作品はスタイリッシュで、自由です。
    その一方で、マルタさんは長年にわたって、
    子どもたちや大人たちに陶芸を通じて表現すること、つくる歓びを伝え来ました.
    そして今、病院やデイケアセンターでの活動にも積極的に関わろうとしています。

    彼女の考えには共感することろがたくさんあり、
    私は東京に住んでいますが、
    多くのひとに彼女自身に出会って、
    彼女から溢れる出るやさしいエネルギーに触れて欲しいと思っています。

    もしも、陶芸を通じたリハビリテーションや、
    プログラム、プロジェクトに興味をお持ちの方がいらしたら、
    ぜひ彼女にコンタクトしてみて下さいね!

    marmar4



    ■ 私のできること
    以前から音楽や踊りやアートなどによるセラピーが良く言われるようになりました。
    その多くが心に社会の中でストレスや精神不安を抱える人たちに対してのリラクゼーション、relaxationが主な目的であるようです。
    しかし、わたしが今回提案したいことはそれと少し異なる目的からはじまっています。
    わたしが思っていることは心を病んだ人に行うクリニックではありません。
    病院に滞在している方、ケアーセンターに通われる方たちは心の病ではないからです。
     では、なぜそのような環境で創作が必要なのでしょうか。
    人は言葉以外に手で触れ、手で表現して目で感じます。
    これは生まれたときから私たちの基本的な行為だとおもいます。
     物と自分の手や目との関係は大きな好奇心を生み、自分の存在と新しい関係を紡いでいきます。
    一度、手で作られたものは心の中にあたらしい存在が生まれるのでしょう。
    人は病人でも老人でも生きているかぎり、
    自分の中にそういう新しい関係が必要なのではないでしょうか。

     わたしがセラピストと違うところは、
    人の心をクリニックするのではなく新しい関係を生み出し、
    その喜びをみなさんに感じて頂くこということです。
    小さな創作で一粒の種が生まれ、
    人生を実感して頂ければ私の仕事は上手く実現したことになるでしょう。
     
     方法としましては色々な材料と表現法を用意いたします。
    あとはご本人の個性におまかせします。けっして制約された関係ではありません。
    わたしは陶芸作家でありオブジェ作家でありますが、
    ここでは土を使った制作はいたしません。紙でつくられたクラフト材料を使います。
    これは真白な紙を溶かして粘土状にした子どもにも安全な素材です。
    乾けば強くなりますが石のように重くなく、当たっても痛くはありません。
    乾いたあとは水性の絵の具などで色をつけます。
    その他、紙によるコラージュやドローイングなども考えています。
    コラージュは色紙をちぎって張ったり新聞や雑誌の写真を使ったりもします。
    出来るかぎり自然な材料と日常的な表現方法を選ぶつもりです。
    それは作っていただく方々の安全と清潔、生活のなかでの発見を望むからです。
    そして、皆様にわたしと同じ作る喜びを感じていただきたいと切に願っております。

    わたしは子どもたちや大人の方たちにも、
    わたしの工房で陶作りを長年教えてきました。
    作品を作り上げたときの、彼らの輝く顔を何度見て来たことでしょうか。

    今この違った環境で、それが現実になれば本当に素晴らしいことだと信じています。

    クリスティーナ・マル 陶芸作家


    kristinamar studio
    kristinamar


    marta

    病院のアート

  • 2014-07-23
  • 先日、久しぶりに病院にアート作品を納めました。

    これまでの私の「アートを医療現場につなげる」仕事は、
    装飾としてアート作品を病院や老人健康施設におさめる、
    医療福祉の場の環境づくりでした。
    入院患者さんはもちろん、
    一日の大半の時間を病院内で過ごす人にとってそこは生活の場。
    よりリラックスできる心地よい環境を整えることはとても大切です。
    入院患者さんやその家族だけではなく、ケアする人のケアとして、
    看護師さんなど現場で働く人に気を配ることを心がけて来ました。
    16,7世紀のイギリスではキリスト教精神にのっとって、
    「病人を天国へ送る」ための建築や装飾が盛んだったのだそうです。
    それで作品の委託や購入の伝統が生まれ、1970年から80年代、
    主に作品によって院内環境を改善するという取り組みへとつながったとのこと。

    アラカワアートオフィスの軸のひとつだったアートと医療ですが、
    私は勉強のために「アートミーツケア学会」というものに所属して、
    いろいろ情報を得ました。
    医療とアートを繋げるために、様々な人が日々奮闘していました。
    その中にはお医者も、病院職員の方たちもいらっしゃいましたし、
    入院病棟でのワークショップや音楽演奏など、
    様々な活動が試みられていることを知りました。

    私も自分なりに工夫をして、
    病院に作品を納める時には作品を展示するだけにならないように、
    作品に関する情報をわかりやすく解説したテキストを作ったり、
    作品と見る人が語り合えるように、
    問いかけになるキャプションを作って作品の横に添えたりしました。
    なるべく興味を持っていただけるような小さな仕掛けを作るようにしました。
    ささやかながら。

    この数年はそういった仕事から遠ざかっていましたが、
    そのアートミーツケア学会から本が出ました。

    artthospital
    アートミーツケア叢書1 『病院のアート 医療現場の再生と未来』


    「病院のアート」は、いろいろな立場の人たちがそれぞれの角度から関わっています。
    アーティストであったり、美術大学の学生達であったり、ボランティアの方だったり。
    本当にアートが医療現場に必要なのか? アートにいったい何ができるのか?
    という問いかけは常に繰り返されていると思います。
    この本は、ノウハウや方向性を指し示すような意図はなく、
    活動の事実をまとめて提示しています。
    実際に活動している人がアートとケアをどう解釈しているのか、どんな思いで活動しているのか。
    私には、再び、アートとケアについて考えるきっかけにもなりそうです。

    私が興味を持って来たのは、
    効果がはっきりと数値化できないことばかりかもしれません。
    量産されているカップと陶芸家が作ったカップ。
    その違いは、確実にあるのです。
    なんとなく落ち着かない空間となんとなくリラックスして心地よい空間、
    もありますよね。
    それは何故なのか?
    アートを通して考えて来たことは、本質的なところへと繋がっています。

    久しぶりに病院のお仕事をさせていただいて、
    これから自分がやりたいこと、できそうなことをぼんやりと考えています。



    病院のアート―医療現場の再生と未来 (アートミーツケア叢書)病院のアート―医療現場の再生と未来 (アートミーツケア叢書)
    (2014/07)
    森口 ゆたか、 他

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